今回は横須賀、総武快速線ユーザーの方ならよく目にするが、特に神奈川よりに住む方々はあまりどんな場所かピンと来ない方もいらっしゃるであろう「上総一ノ宮駅」付近を探索してみた。
都心から近い長閑な町
ここ「上総一ノ宮」は、JR外房線の駅で、千葉県長生郡一宮町に位置する。東京から鉄路で82キロ離れた場所で、所要時間は1時間半だ。
この駅は外房線の主要ターミナル駅の役割をしており、房総方面に行く特急を含めすべての列車が停車する。また、特急以外の東京方面から来る列車はすべて当駅で折り返し、千葉からの列車も半数がこの駅で折り返す。
東京方面の列車は概ね1時間に1本、朝夕には横須賀線直通する列車も出ている。
駅周辺を探索
主要駅とは思えぬ駅前
駅の周辺は開発がなされてなく、昔ながらの商店や民家が佇んでいた。
しかし、主要駅とだけあって駅の利用客は結構多く、ここに向かうまでの列車も結構人で溢れていた。しかも、訪れたときは、お盆休み真っ只中で、駅から1〜2キロ程のところに九十九里浜があるため海水浴客で賑わっており、駅前の駐車場も満杯だった。
少し歩いてみると
都心から100キロも離れていない場所とは思えぬ懐かしさを感じる街並みだ。
この日は暑く喉も渇いたので近くで冷たいものでも食べたいと思い、喫茶店か何か無いかと探していたがそれらしき物は見つからない。
時間も昼の3時を過ぎていたので店自体が閉まっていたり、昔はやっていたが既に辞めてしまったところも多いようだ。
時代の流れは寂しいものだ。
さらに歩くと和菓子屋が
せっかくここまで来たのに何も食べれないのかと途方に暮れていたらそこには1軒の和菓子屋があった。
店の名は「角八本店」、この辺では有名なお店なのか駐車場には車がびっちり停まっていて、なかも人で溢れていた。
ここのオススメは「みかん大福」甘いみかんと白餡が絶妙な味を引き立ててくれてハマる人たちが多いのだとか。
春先には「いちご大福」もありそれも人気らしい。次はそれも食べたい。
あと、僕の大好物なビワのゼリーも売っていたので、それも買ってみた。
ただ、大福は製造の過程上凍っており、食べごろは2時間くらいとのことなんで帰りの列車でゆっくり頂くことに。
駅まで戻ることに
帰りはまた別の道で戻ってみた。
こちらは駅前のメインストリートといった感じて来た道より店も多く車の交通量も多かった。
でもやはり、昔ながらの街並みがそのままという感じで、都心から通勤電車で行ける場所のターミナル駅としてはかなり貴重だなと思う。
そして、この先もあえて開発せずにこの街並みを残して欲しいと思った。
探索終了、帰りの列車にて
さて、駅に着いて少しのんびりしてたところで帰りの列車がやってきた。
これから1時間半かけて東京へ戻るのだ。
帰りの列車ではさっき和菓子屋で買った「みかん大福」と「びわゼリー」をいただいた。
「みかん大福」はまだだいぶ凍っていたが、凍ったみかんがシャーベットのようでそれが白餡と大福の餅と上手くマッチしてとても美味しかった。
「びわゼリー」は寒天のゼリーがしっかりした食感でびわの上品な甘さと絡みついて今まで食べたこと無い味わいだった。
ここの店はまた何度か訪れたいと思う。
アクセス面
空港からのアクセス(羽田編)
・「羽田空港駅」より京急線で品川方面に乗り「品川」で下車
*「新逗子」「金沢文庫」「神奈川新町」行きは逆方向なので注意が必要
・「品川」から横須賀線千葉方面に乗車。
*「上総一ノ宮」行きは本数が少ないため、ここからは、「千葉」での乗り換えを前提に説明。
・「千葉」で外房線「上総一ノ宮」「安房鴨川」「勝浦」行きに乗車、「上総一ノ宮」にて下車
*「安房鴨川」行きはごく稀に内房線経由があるので注意が必要
ここまでの所要時間は2時間半、運賃は1897円(IC適応)
空港からのアクセス(成田編)
・「成田空港駅」よりJR線(成田エクスプレス以外ならどれでもOK)に乗車し、「千葉」で下車
・「千葉」からは(羽田編)後半参照
ここまでの所要時間は1時間半、運賃は1490円(IC適応)
新幹線からのアクセス
・「東京駅」より総武快速・横須賀線ホームに移動し千葉方面へ乗車
・以降「空港からのアクセス(羽田編)」後半参照
ここまでの所要時間は1時間半、運賃は1490円(IC適応)
特急わかしお号
「東京」(京葉線ホーム)から1時間おきに外房線方面へ出ており、それに乗れば1時間程で着き快適に移動することができる。
料金は3140円(IC適応、指定席料金含む)
まとめ
都内から少し離れた場所にもこんな場所があるとは驚いた。
普段利用している路線にも、行ったことのない行き先があれば是非一度は訪れてみるのもいいだろう。
そこには、思わぬ体験や新たな発見が待っているかもしれない。